でも最初に仲良くなったのはアリ――その仲良くなった経緯なのだが実家から送られてきた鯖缶を食べる久しぶりで食べる手が止まらない片付けないで食べ続けるそのまま寝る外国人には耐えられない独特の生臭さ鯖の味噌煮缶が原因ナターリア、これはもしかしたら旧支配者がやってきたのかもしれない匂いの出所を発見日本兵の部屋一人では踏み込む勇気がない姉ちゃんはマフィアだけど男子寮に助けを求める尻込みする男たちの中でアリが来てくれた寮管理者女とナターリアを後ろに、アリが銃を構えてやってくる部屋の中は鯖缶でいっぱい――という経緯で知り会った、家庭教師のアルバイトそして藤矢は響をギュッと抱き締めた...